
骨粗鬆症外来
骨粗鬆症外来
骨粗鬆症は予防的に検査、治療を受ける必要がある疾患です。
骨粗鬆症は、骨の量と質の低下により骨折しやすくなる病気です。軽微な外傷で、背骨(脊椎圧迫骨折)、手首の骨(橈骨遠位端骨折)、太ももの付け根の骨(大腿骨頚部骨折)などが骨折しやすくなり、骨折するとその痛みで動けなくなります。また、骨の弱さによって自然に腰骨が変形することもあります。
高齢化社会になり、予防や早期診断が注目されています。
女性ホルモンは骨の代謝を調節していますが、女性の場合、閉経によって減少すると骨粗鬆症を発症しやすくなります。これを閉経後骨粗鬆症といい、女性に特徴的であり、骨粗鬆症が女性に多い病気といわれる所以です。
骨粗鬆症によると思われる骨折をきたした場合は、骨密度検査の結果にかかわらず骨粗鬆症の診断がくだされます。
当院では最も精度が高い骨密度測定検査機を設置しています。診断が曖昧な場合は問診や病歴、血液検査を追加して最終診断に至ることもあります。
骨粗鬆症は早期の診断と治療がとても重要です。とくに女性は症状が無くても、60歳を過ぎたら骨密度検査を受けることをお勧めしています。希望がある方には年齢にかかわらず骨密度検査が可能です。
また、血液検査で骨形成に必要なビタミンDの値を測ることも可能です(条件あり)。
年齢や骨密度検査の結果、腎機能などをみながら適切な薬物療法を進めていきます。
骨粗鬆症と高血圧の治療には似ている点があります。ともに自覚症状は基本的にみられません、また将来の起こりうる問題(高血圧の場合は脳血管疾患など、骨粗鬆症の場合は身体活動に問題を残す骨折)を予防するために薬物療法を勧めています。
当院では将来的に管理栄養士による食事・生活習慣の指導も始める予定です。